もう1つ言わせてもらうと、僕は10年前に東電やめたんですね。
で、何でやめたかって皆さん、聞いてくるんだけど、理由はね、ほんとに簡単なこと。
もう、うそ、偽りの会社、ひどい会社。で、偉くなれるのは東大の原子力出てきた人間、
技術系だったら、もしくは東大の法学部出てきた人間が社長とかになりますから。
で、もう、そういうエリート官僚主義の最先端行ってるとこなんですね。
最先端っていうのかどうかわかんないんだけども。
で、うそばっかついてて、例えば、あるものが壊れましたと、このハンドルが壊れました、
壊れた理由は、例えばこうやって日に出しといて、紫外線で劣化して壊れたっていうのが
普通の理由なんだけれども、それを経産省、昔でいうと通産省、
で、今でいうと保安院と原子力安全委員会に説明するにあたって、
自分たちが説明しやすい、しかも、結果ありきでつじつまが合うようにストーリーをつくって、
それで保安院に報告してプレス発表するわけです。
それを専用のテレビ回線を使って、トラブルをちゃんと収束するまでの間、
テレビ会議で延々と、昼夜を問わず、1週間缶詰とか、2週間缶詰は当たり前の中で、
どうやって壊れた、ハンドルが壊れた原因を役所で説明しようかってことをやってるわけです。
で、僕はもう17のときからサーフィンやってて、レゲエの神様のボブ・マーリーが大好きで、
で、そのせいで、そういううそ、偽りに気がついて、僕は会社いるときに
バランス崩しちゃってですね、そういう世界にいたから。
いつも自然と触れてて、レゲエが大好きで、ビールも大好きで、
で、友達といい波乗って、おいしいビール飲むっていう生活と、
その東電のその組織の中での役割っていうギャップですよ、真逆ですから、はっきり言って。
で、それでバランス崩して、もうやめたいって表明して、やめるのに3年かかりました。
3年です。
もう引きとめに引きとめて、で、最後、もう、僕ちょっと労働組合の仕事とかも少しやってたんで、
労働組合の委員長と面談になって、引きとめの面談になって、
で、何で、キムラ、やめるんだと、そのほんとうの理由を教えてくれと労働組合の委員長に
言われたときに、僕、こう言ったんです。
はっきり言って、10年前ですよ。
原子力発電とか、原子力エネルギーというのは斜陽、終わってるって。
だって、わかりますよね。皆さん、ほんとに意識が高い人たちだから、
プルトニウムの241番が放射能の力が弱まる、半分になるまで2万4,000年かかるんですよ。
今この瞬間使ってるエネルギーのために2万4,000年先の子孫にごみを、
負の遺産を受け渡すことの解が出てないわけじゃないですか、答えが。
なのに、発電し続けてることのその矛盾、だから斜陽なんですよ。
そしたら、労働組合の委員長、こう言いました。
キムラ、おまえ、頭が狂ったんだな、気が狂ったんだな。
僕は、あんたが気が狂ってるんだよってはっきり言ってあげました。
そしたら、すごい怒って、おまえみたいなやつはもうやめろと、そう言われて、やめられて。
で、またその後におもしろい話があるんですけど、
僕はね、原子炉の認可出力ってあるんですよ。
例えば福島第一の1号機だったら、1,380メガワットなんですよ、原子炉の出力は。
1,380メガワットを電気にすると、46メガワットで、東京ディズニーランドを1日動かすのに
必要な電気は57メガワット。
だから、福島第一の1号機じゃ東京ディズニーランドは動かないんです。足りないの。
でね、電気の出力ははかれるんですよ、ちゃんと。オームの法則みたいなやつで。
「オーム」(ガヤトリー・マントラのたぐい?)ってやつ。なぜかオームなんですけど。
で、1,380メガワットをはかってるんですけども、間接的に、
だけど、認可出力が1,380メガワットだから、絶対に超えちゃいけないんです、それは。
1時間に1編コンピューターを使って計算して、打ち出しして、保安院に報告するんです。
で、1,380メガワットを1メガでも超えちゃいけないんです。
で、誤差っていうのは2.5%なんです。ということは、27メガワットプラマイ誤差があるんですけど、
だから、うちらは技術者の判断で、それは誤差範囲だからっていうことで下げるんですよ。
1,381にならないように、僕が計算機に、大型コンピューターにアクセスして、
裏技なんですよ、これは。
アクセスして、超えそうなときに係数を掛けるんですよ、0.995とか。1に対して。
それで認可出力を超えないように、打ち出しが、そういう操作をしてたんですよ、僕は。
で、それができるのは東京電力の中でも、4,000人原子力従事者がいるんだけども、
社員だけでも、その中でも2人か3人、そんな技を持ってたんで、
なかなかやめれなかった。全くやめさせてくんない。
何でかっていうと、やっぱりこうやってね、内部告発みたいなことするわけですからね。
あれは間違ってるよって。だって、僕、人並みぐらいには正直な人間ですもん。
だから、知りたい人にはこうやってちゃんとアナウンスして、ほんとうの情報だけ、
さっきの単位時間当たりの線量率をどうやって年間にかえるのかとか、
そういうことも全部レクチャーしますんで。
そういうことを危惧して、東電は僕に、会社やめるときに、
850万円退職金上乗せしてくれたんです。そのときに、本店に呼ばれて、副社長に、
キムラ君、わかってるよね。何がわかってんだろうって思ったけど、わかってますって。
わかってるよねって言われたら、わかってます、わからないとは言えないんで、
じゃあ、もう帰っていいよって言われて、面接2分、それで850万上乗せしてくれて、
で、1,300万もらって、まあ、親が事業やってたんで、全部そっちに回しちゃって、
今はそんなお金持ってないんであれなんですけども。
(Source: wawawa8888, via peperon999)